野菜オタク ベジオタ農業人のベジオタ日記

野菜ソムリエである農業者「べジヲタ農業人」が野菜への愛を語りながら、野菜の持つ栄養素や秘めた力を提供し、ベジライフを一緒に楽しんでもらう

トマト【ステラトマト】のトライコームが可愛すぎる~播種から1ヶ月、なぜ毛が生える??~

野菜オタク・ベジヲタ農業人のぬっきーです。


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今日は野菜の話はしません、トマトの毛(産毛)のお話です。

 

○トマトのトライコーム(産毛)が可愛すぎる件

播種からちょうど1ヶ月が経ったトマト。


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ここまで大きくなりました。

 

その中でも、見てください!このふわふわの可愛すぎる産毛を!!!


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白くてふわふわ~って。可愛すぎて、よしよし~ってしたくなっちゃう…

 

けれど、それはやめておいた方が良いのかもしれない…。

 

○そもそも…トライコームって何??

ベジヲタ的には、トライコームってワード、とっても懐かしいのです。

 

なぜなら、大学時代に所属していた研究室で毎週ある合同での勉強会でのこと。別の研究室の同期がこの「トライコーム」の研究をしていたからです!

 

この話、分かってくれる人いるかなー、、いやいないよね(笑)

 

余談はさておき、

 

そもそもトライコームとは、この産毛のことであり、その役割は

 

「害虫による食害、乾燥や紫外線から身を守る」

 

可愛らしい産毛にこんな役割があるのです!働き者だな!!

 

では、どうしてそのような産毛「トライコーム」をトマトは身に付けたのか。

 

○トマトの原産地は ○○○

トマトは南アメリカアンデス山脈の標高2,500mの高原地帯が原産。

 

トライコームは水分の蒸散をコントロールし、紫外線のガード役。

 

すなわち、トマトの原産地は乾燥かつ紫外線の強い環境下であるため、その環境で生き抜くためにトライコームを身に付けたのでは。とも言われています。

 

○どうして害虫が寄り付かない??

そして、どうして害虫からの食害を避けられるのか。

 

その理由は2つあります。

 

1.トライコーム(毛)が邪魔で茎まで到達できない
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虫にとっては、このふわふわな産毛は邪魔で歩きにくいし、茎まで到達できないですよね。

 

2. テルペンを分泌してる

テルペンとは、天然の精油成分の1つであり、トマトの株から香る、独特の香りの元でもあります!

 

この香りは、害虫を逃避させるだけじゃなく、益虫を誘引する効果もあるのだとか!

 

トライコームには7種類あり、そのうち

 

トライコームⅠ, Ⅲ, Ⅵ, Ⅶ

 

の4種類のトライコームから、このテルペンを分泌しており、害虫からの食害を防いでいるようです。



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もしや、このトライコームが生成される理由が分かり、そのための育苗方法が確立できたら最強のトマトが出来上がるのでは!?

 

以上、ベジヲタの妄想でした(笑)

 

人生で一番若いのは今この瞬間。野菜のことを知り、野菜を楽しめるかどうかは今行動するかしないかで決まります。

 

野菜を楽しむ、ベジオタライフを満喫できる仲間がひとりでも増えると嬉しいです!

 

 

長文読んでいただきありがとうございます。