野菜オタク ベジオタ農業人のベジオタ日記

野菜ソムリエである農業者「べジヲタ農業人」が野菜への愛を語りながら、野菜の持つ栄養素や秘めた力を提供し、ベジライフを一緒に楽しんでもらう

トマト【ステラトマト】の定植・植え付け~植え方と老化苗を回避する2つの対策は??~ベジヲタ畑 Day51

野菜オタク・ベジヲタ農業人のぬっきーです。


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○トマトの新卒社会人での生活が始まる!

やっと…ついに……

 

トマトさんが新卒社会人として、社会に出ていきました!

 

トマトひとりだと心細いかなと思い、お供にコンパニオンプランつとしてニラさんも混植しました。


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ちなみにニラさんの生育状態はこちら。


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ですが、一般的に言われているトマト定植の適している時期

 

「一段目のお花が咲いた or つぼみになっている」

 

なのですが…ベジヲタ畑で定植したトマトたちは…

 

一段目は着果しており、二段目が開花している

 

一般的に言うと、完全に植え遅れです(笑)トホホ...

 

どうして今回のようになってしまったのか...

 

明らかな理由が1つあります!!

 

そして、そのまま普通にポット育苗していたら確実に根詰まりを起こし、肥料不足になった「老化苗」になっていたはず...!それを回避、解決するためにべジヲタは2つの対策を行いました!!

 

〇植え遅れ...どうしてそうなった??

べジヲタが参考にしている文献や、ネット上で色々調べた結果

 

トマトの育苗期間は60日 (一段目の花開花くらい)

 

という結論を出し、定植日を設定し、そこから逆算して播種を行なったのですが、実際に育苗してみると...

 

40日程度で開花しました...。


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完全に播種日が早すぎました...。

 

どうして20日も誤差があるんだ!!品種間差は多少考えたとしても、半月以上の差はさすがにおかしい!何が違うんだ!!

 

最初は謎だらけだったのですが、1つあった突然変異のトマト株を見て少し解決しました。

 

それは「第1葉の次に来る成長点が突然2つに枝分かれ」した個体です。

 

初めは、「いつかの段階で傷つけてしまい、成長点なくしちゃったけど脇芽から伸びてきてくれたんだな」と思っていたけど、よくよく見たら2つに分かれていたのです。


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これがその個体。

 

どうしてか分からないけど、生育のスピードも他に比べて遅く、開花時期も遅かったのですが、この個体は参考にしている文献通りの「60日での開花」でした。

 

僕が調べた60日開花は一体何だったのだろうか...。第2,3葉から出てくる脇芽で2本仕立てすると育苗60日での開花になるのかな??

 

長くなったけど、突然変異の個体が出てきてくれたおかげで問題が少し解決したってお話し。

 

〇「老化苗」を回避!~べジヲタの対策は??~

2段目の開花が始まっている段階での定植...。完全に植え遅れです...。

 

けれど、植え遅れたとしても「老化苗」にしないよう、べジヲタが取った対策は2つ!

 

1. 9cmポットから15cmポットへ再植え替え

そもそも9cmポットへの鉢上げが小さいだろ!って批判も出るかもしれないですね...。今回で勉強になりました。

 

人間も部屋がせまいと息苦しく感じて、居心地良くないですよね。なので、僕もトマトの気持ちになって「外に出してくれないならもっと広い部屋に移してよ!!」って聞こえてきたので、再植え替えしました。

 

農業は1つの宗教の世界だと思ってます。だって、野菜たちと会話はできないし、葉っぱや株の状態を見て判断するしかないのです。農家さんそれぞれに1つ1つの世界、宗教があると思ってます。はい、野菜の声が聞こえてきた僕は野菜オタクです(笑)

 

2. 日中はひんやりした外気に当てる

外気の気温に株を慣らせておくってこともありますが、1段目の開花が始まった頃はまだ北海道は寒く、ヘタしたら氷点下近くまで気温が下がる時期だったので露地定植はリスクしかありません。

 

なので、できるだけ生育をゆっくりにさせるため、日中のみひんやり涼しい外気に当てるという策を打ってみました。

 

以上の2つの効果のおかげか、定植から4日経ちますが、葉色も良く、根がしっかり活着してくれたように思います。

 

今後の収穫期の生育で変化があるかもしれないけど、今のところ上手く行ってる!やったね!!

 

これからは、新社会人として荒波(雨、風、病害虫etc...)に揉まれていくことになるけど、上手く社会に馴染んでいけることを願っておるぞ!!

 

人生で一番若いのは今この瞬間。野菜のことを知り、野菜を楽しめるかどうかは今行動するかしないかで決まります。

 

野菜を楽しむ、ベジオタライフを満喫できる仲間がひとりでも増えると嬉しいです!

 

 

長文読んでいただきありがとうございます。