野菜オタク ベジオタ農業人のベジオタ日記

野菜ソムリエである農業者「べジヲタ農業人」が野菜への愛を語りながら、野菜の持つ栄養素や秘めた力を提供し、ベジライフを一緒に楽しんでもらう

ベジヲタのすゝめ~ニラ播種・育苗は「セルトレイ」か「箱」か~ベジヲタ畑 Day29

野菜オタク・べジヲタ農業人のぬっきーです。


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〇ニラの生育比較

まずは、ベジヲタが育苗しているニラさんを見てみよう!!


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↑こちらはセルトレイ育苗をし、箱に植え替えたもの


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↑こっちは箱育苗しているもの

 

両方ともスクスク大きくなってるねー!!いい調子!!

 

〇べジヲタ流 ニラ育苗のすゝめ

べジヲタがセルトレイと育苗箱でニラを育苗してみて感じた「ニラ育苗 3つのポイント」をまとめ、今後のニラ栽培または他の野菜栽培に活かしてみようと思う。

 

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ポイントまとめ

1. 地温確保&維持

2. 作業効率

3. 野菜たちの物理的・精神的ストレスの有無

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1. 地温確保&維持

ニラ育苗での最大のポイントであると感じました。

 

なぜなら...

 

セルトレイで育苗したニラは4月10日に播種を行い、現在で育苗期間は29日目。

 

それに対して、箱で育苗しているニラは4月16日に播種を行なった育苗期間23日目のもの。

 

そして、現在の植物体の比較がこちら!
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6日間の差があるので、セルトレイ育苗の方が草丈は長いものの、6日ほどの差ではないと考えていいものと思います。

 

ではなぜ、6日間の育苗期間の長さの違いがあるのにも関わらず、草丈の長さがほぼ同等なのか。

 

そう、地温の確保と維持です。

 

セルトレイだと育苗土の体積が小さいため、地温が上昇しやすく、日中に太陽光が当たることでニラにとっては暑すぎるくらいまでになったり、はたまは曇りの日だとそこまで上昇しなかったりと、地温の上下差がニラにとってストレスになり生育の抑制になっているのではないかと考えました(夜間は電熱線での加温しているため、下がりすぎることはありません)。

 

それに対し、育苗箱だと土の体積が大きいので、初めの地温上昇には時間がかかりますが、これのソリューションは「播種前に育苗土を箱に入れておき、加温させる」。

 

さらに、日中に太陽光が当たったとしても、多少地温は上昇してもセルトレイ以上に上下することはなく、ある一定の地温が維持されているため、ニラにとってストレスが少なく、良好な生育となっているのではないかと考えました。

 

2. 作業効率

これは断然、箱での育苗が楽ちんです!

 

その理由は「植え替えが必要ない」というところ。

 

やってみたら分かります(笑) ニラって細いし、慎重に作業をしなければならないから、作業をしている人間にとってストレスになるし、さらにニラにとってもストレス満載!(笑) 急に住む家(育苗土)変えられたら誰だって嫌ですよね!

 

3. 野菜たちの物理的、精神的ストレスの有無

これは上の2つのポイントにも繋がる話ですが…

 

野菜作りは

 

苗半作

 

と言われているように、苗作りの良し悪しで、その野菜の将来は決まると言っても過言ではない。

 

なので、良い苗作りのためには出来るだけストレスを減らし、育苗していくことが大切だ。とベジヲタは考えるので

 

地温の不安定さ植え替えによるストレスは出来るだけ避けるべきなのではないかと考えます。

 

以上より、ニラ育苗ベジヲタのすゝめは

 

「育苗箱でのニラ苗作り」

 

となります。

 

やはり参考書通り、箱や畑で育苗用の空間を作り、苗作りするのがベジヲタには適していたみたいでした(笑)

 

今後の参考になりました!これも勉強!!

 

人生で一番若いのは今この瞬間。野菜のことを知り、野菜を楽しめるかどうかは今行動するかしないかで決まります。

 

野菜を楽しむ、ベジオタライフを満喫できる仲間がひとりでも増えると嬉しいです!

 

 

長文読んでいただきありがとうございます。