野菜オタク ベジオタ農業人のベジオタ日記

野菜ソムリエである農業者「べジヲタ農業人」が野菜への愛を語りながら、野菜の持つ栄養素や秘めた力を提供し、ベジライフを一緒に楽しんでもらう

ベジヲタ農業人が勉強をして知った、意外な 「野菜ソムリエの必要性」とは

野菜オタク・ベジヲタ農業人のぬっきーです。

 

先月に野菜ソムリエの試験を受験してきました。

 

ベジヲタが野菜ソムリエの資格を取ろうと思ったのは、ざっくり言うと

 

「野菜をもっと知りたい!」と思ったから。

 


f:id:vegetablist:20200310210930j:image

↑カラーピーマンだけでもこんなに種類があるんだな~

 

だから、野菜ソムリエを通して、野菜の知識(品種、栄養素、保存方法etc...)を学べると思っていた。

 

たしかに上記のことを学べたが、それ以上に

 

「野菜ソムリエが世の中で必要とされる理由」

 

を知って、なるほどな…となったし、試験が終わり、資格が取れたとしても勉強を続けて、生半可な知識ではなく、食育・健康の知識としてしっかり使えるものを身に付けなければと決心した。

 

野菜ソムリエが必要とされる理由は「3つ」

 

 

1. 野菜・果物の流通経路が複雑になってしまい、生活者に情報が伝わりにくくなってしまった。

 


f:id:vegetablist:20200310211528j:image

 

人は伝言ゲームでさえ、正確に情報を伝えられないこともあるんだから、こんなに複雑かつ多様になったら生産者から生活者に野菜・果物の価値や魅力は伝わりにくいよな…。

 

 

2. 核家族化や共働き家庭が増えたので、食卓での「食の伝承」の機会が減ってしまった。

 

どうして冬至にカボチャを食べるのか、昔主食だったイナキビを食べてみたり、家で餅つきをして食べる...etc

 

f:id:vegetablist:20200310205205j:image
↑実際、昨年末に家で餅つきしたときの写真

 

野菜・果物の魅力を知る機会が減るだけじゃなく、日本独自の食文化すら知らずに生きている人も多くなってるはず…

 

 

3. 八百屋さんがなくなり、スーパーのようなセルフ販売がメインになり、購入するときに野菜・果物の価値や魅力を伝える機会がなくなった。

 


f:id:vegetablist:20200310211914j:image

↑八百屋さんのような対面販売。店主に直接野菜・果物のお話を聞ける。


f:id:vegetablist:20200310210151j:image

↑スーパーのセルフ販売(ドイツ)。品物が並べられてるだけて、細かな情報は分からないことが多い

 

ベジヲタも八百屋さんを体験してない世代。最近だとスーパーでは、ポップとかを表示して野菜・果物の魅力を伝えているお店もあるけど、やっぱり生身の人から聞く情報の方が説得力あるし、質問もできるし良いよな。

 

以上3つの問題を解決するために、「野菜ソムリエ」が生まれました。

 

野菜・果物の価値や魅力を学ぼうと努力し、知らなかったことを知り、野菜の底力に感動して、その価値・魅力を伝えるのが野菜ソムリエのお仕事。

 

伝え方はSNSや執筆、講演等、やり方は人それぞれ。

 

一番大切なのは、自分の言葉で表現し、さらに「伝える」ではなく「伝わる」を意識して話すこと。

 

野菜ソムリエを通して、話す姿勢や表現の仕方も学んだね。

 

 

長文読んでいただきありがとうございます。